未経験からのIT業界就職を考えているけど、大手IT企業を狙うのはむずかしい。
そうおもいながら中小IT企業への就職を調べると「やめとけ」という情報がよくでていて、不安を感じるひとがいるかもしれません。
「中小ITへの就職はやめとけという情報をみて不安だな~。。。」
そのなかで中小IT企業で働くうえでの良い面・悪い面などもみてきながら働いてきました。
そうした経験を踏まえて感じるのは、中小IT企業で働くことはそれだけで大変、苦労、失敗といったことに直接つながることではありません。
逆に中小企業だからこそ生まれる仕事をするうえでのメリットとなる面もあります。
しかしそれでも中小IT企業への就職は「やめとけ」と言われることも多いです。
その主な理由は中小IT企業を就職先として選択することがもつ、失敗するリスクの高さにあります。
中小IT企業は「やめとけ」と言われる就職リスク
IT企業への就職を調べたときに「中小IT やめとけ」というワードが高順位でサジェストにあがってきます。
その主な理由は中小IT企業へ就職して失敗したと感じているひとの情報が多いためです。
しかし実際には中小IT企業に就職したからといって、必ずしも就職に失敗するわけではありません。
中小IT企業は「やめとけ」という意見が多いのは事実ですが、ただそれを鵜呑みにして中小IT企業を避けようと考えると未経験からIT業界で働くことは途端にむずかしくもなってしまいます。
中小IT企業へ就職するということ
そもそも中小IT企業がどういった存在かですが、Wikiによるとこのように書かれています。
- ソフトウエア業・情報処理サービス業は、資本金3億円以下または従業員300人以下中小企業 – Wikipedia
上記で扱われることが多いという情報ですが、また別の情報では全国の9割以上のIT企業が中小企業であるとされているデータもあります。
IT業界で働いていても大手IT企業は所属する従業員数も多く、IT業界で働いているとわりと目にするひとが多いので勘違いすることもありますが、実態としてはほとんどのIT企業は中小企業です。
上記の数字をみても多くの企業が当てはまるなと感じますし、本当に小規模の企業から場合によっては大手に次ぐ企業やグループ企業でもこの枠に入るところはあります。
大手IT企業の従業員は一部のひとに限られることも含めると、実際のところはIT企業に就職するひとのほとんどは中小IT企業です。
中小IT企業への就職で失敗するという意見
実際には未経験から多くのひとが中小IT企業に就職しているはずなのに「やめとけ」という意見が多い理由。
それは逆にそもそも中小IT企業に就職するひとの数が多く、また就職先となる中小企業の数が多いことが原因です。
中小IT企業で働く、働いたことのあるひとの数が多いため、結果的に失敗と感じるひとの数も多くなり、中小IT企業への就職は「やめとけ」という情報が増えることにつながっています。
実際は大手IT企業でも失敗したと感じているひとはいるはずですが、中小IT企業ほど働いているひとの数が多くないため表にはあまり出ていません。
中小IT企業で実際に働いた経験からの意見といっても多くても数社の経験しかないひとがほとんどです。
そのためそうした意見は参考として取り入れつつも、自身でその中身を見極める必要があります。
中小IT企業への就職で失敗するリスク
中小IT企業への就職は「やめとけ」と言われることに対しては実際の中身を考えることが重要です。
単純な就職先での仕事内容や人間関係などの失敗情報はひとと紐づく面もあるため、一概にそうとは言えない部分もあります。
それよりも未経験から就職するひとが考えるべきなのは、ひとや環境にあまり左右されずに中小IT企業への就職するときに高確率で生まれるリスクの面です。
中小IT企業といっても様々でひとや環境によって未経験から働く状況は変わってきますが、中小IT企業を選択する時点でどうしてもリスクが高まる部分もあります。
それが、
- 仕事の辛さ
- ブラック企業の存在
- 離職率の高さ
といった点で就職を失敗したと感じるリスクです。
仕事の辛さ
中小IT企業ではひとが少ないなかで仕事を回していかなければならないことが多くなります。
また希望する仕事だけをできるわけではなく、必要に応じた仕事をこなしていく必要がでてくることも多いです。
中小IT企業で働くうえではどうしてもしょうがない部分にもなってきますが、こうした働き方の仕事に辛さを感じるひとも多くいます。
ブラック企業の存在
中小IT企業のなかにはいわゆるブラック企業と考えられるような企業が多く存在します。
実際に自分もブラック企業と考えられる企業に就職した経験もあります。
就職先がブラック企業になるかどうかは、自身の価値観や働き方、考え方による部分も多くあります。
ただし中小IT企業では大手と比較して労働環境や賃金などが整備されていないことも多く、ブラック企業とされやすい企業の数は圧倒的に多いです。
離職率の高さ
中小IT企業ではどうしても大手などと比較すると人材の流動性が高くなります。
そのため退職者を目にすることが多くなりますが、そうするとどうしても仕事を辞めるひとが多い環境ととらえられます。
多くのひとが仕事を辞めていくとネガティブに感じられますが、実際には退職するひとの種類も様々です。
仕事が嫌になったようなネガティブなひとだけでなく、キャリアアップなどのポジティブな理由で退職するひとの数も多いとはおもいます。
ただ離職者の数が多い環境で残って仕事をすることは精神的にはあまりよい感情を持ちにくいですし、仕事面でも引き継ぎや業務増などで負担が増えます。
そうなると離職率の高いなかで仕事をすることに大変さを感じてきます。
中小IT企業への就職で「やめとけ」とされるリスクを減らすには
上記で中小IT企業への就職を「やめとけ」とされるリスクの部分をあげましたが、結局は自身が就職で失敗したと感じる可能性の高さが問題です。
そこで重要になってくるのが、「やめとけ」といわれるリスク、就職で失敗したと感じるリスクを減らすことです。
そのためにはできるだけ中小IT企業への就職が、自分にとって正しい選択かどうかを見極めるための情報が必要となります。
情報が少ないなかでの見極めはどうしてもむずかしくなるため、中小IT企業への就職を考えるときには必ず以下を行うことをおすすめします。
それは、
- 就職前の調査
- 多数の転職情報をもつ
の2点です。
就職前の調査としては、公式Webサイトからの情報などだけでなく、実際に働いているひとや口コミ、転職エージェントからの情報なども含めて可能な限りの情報を事前に調べておくようにします。
また多数の転職情報をもつこととしては、自身が就職先として考える中小IT企業の候補を数多くもつこと、就職先を比較する視点をもつことからなるべく多くの転職情報、求人情報を得ることをおすすめします。
中小IT企業への就職は「やめとけ」という情報をみて就職を辞めることもひとつの選択です。
ただし未経験からIT業界に就職するのであれば、就職先はほぼ中小IT企業に限られるといえます。
未経験から中小IT企業への就職を考えるのであれば、就職失敗のリスクを減らすための情報収集にも力をいれることが重要です。
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【リスクと対策】未経験から中小ITはやめとけと言われる理由まとめ
【リスクと対策】未経験から中小ITはやめとけと言われる理由のまとめです。
- 中小IT企業を「やめとけ」を言われる理由は、就職して失敗したと感じているひとの情報が多いため
- IT企業に就職するひとの就職先のほとんどは中小IT企業になる
- 中小IT企業で失敗する主なリスクは、仕事の辛さ・ブラック企業の存在・離職率の高さ
- 中小IT企業への就職で失敗しないため、就職前の調査・多数の転職情報をもつことをおすすめ
未経験からのIT業界転職を考えるときの参考情報はこちらでも紹介しています。
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