未経験からIT業界転職を考えるひとで、転職活動における職務経歴書の準備で悩むひとがいるかもしれません。

「転職経験もあまりないし、IT業界に転職したいけど職務経歴書はどんな点を考えて書けばいいのかな~。。。」

職務経歴書は転職経験がないと書いたことがないひとも多く、転職経験がないと意外と書きづらいものです。
自分がこれまでIT業界での複数回転職をしたり、採用活動の一部を担当したりした経験をもとに、自分の職務経歴書の考え方や書き方などを紹介します。
IT業界転職における職務経歴書の考え方
まずIT業界転職における職務経歴書の必要性や考え方を知ることです。
新卒から働きはじめて転職経験がなかったり、職務経歴の棚卸しなどをした経験がないと、職務経歴書を書くのは意外と手が止まりやすかったりします。
0から突然書き始めるのがむずかしいようであれば、どんな必要性や考え方で準備すべきかを知ることから手をつけやすくもなります。
IT業界の転職に限りませんが、職務経歴書の準備にあたり抑えるべき点は大きく2つです。
- 採用側の目線
- 職務経歴書でなにを伝えるか
職務経歴書の準備が進まないという場合は、まずはこれらの点を理解しておくことが重要です。
採用側の目線
まず職務経歴書の準備の前提として考えておくべきなのは、職務経歴書をだれがみるのかということです。
多くの場合、採用活動において求職者の職務経歴書を主に確認するのは、
- ペーパー上の選考段階における人事採用担当
- 面接選考段階における面接官担当
の2通りです。
この両者の目線として抑えておくべきポイントは、職務経歴書を吟味するようなことは少ないという点です。
採用担当は多数の求職者のさばき、面接官担当は本業の業務で多忙であり、職務経歴書を事細かにみるような余裕はないことが多いと考えておくべきです。
そのため職務経歴書を準備するときは、採用側の目線として以下のような点を抑えておくべきです。
- 時間のないなかでも確認しやすいフォーマット・見やすさ
- すべての内容に細かには目を通されない
- 採用側が知りたいことが書かれていること
具体的な職務経歴書の内容以前に、まずはこれらのポイントをクリアした職務経歴書を準備できるよう意識することが重要です。
職務経歴書でなにを伝えるか
次に職務経歴書はなにを伝えるために作成するかを考えます。
そのときにポイントになる点はこちらです。
- 職務経歴のすべてを書き出す必要はない
- 転職先の業務につながる経験を書き出すこと
- 客観性をもった内容とすること
それぞれのポイントを簡単に以下であげていきます。
職務経歴のすべてを書き出す必要はない
採用側の目線のとおり、すべての職務経歴書を細かに書き出しても採用側にはあまり伝わりません。
1から10までの細かい職務内容を記載するよりも、少ない時間で要点をつかめる概要での記載をすべきです。
転職先の業務につながる経験を書き出すこと
転職先の業務につながると考えられる経験を中心に書き出すようにします。
IT業界の転職先としてみたときに直接的な関係性はなくても、活かせると考えられる経験を中心とすることが必要です。
たとえば営業職や小売店での積極的なセールスなどが経験の強みだったりするかもしれませんが、それよりも顧客とのコミュニケーションや調整力などの経験を書き出すほうがIT業界では活かされる面が大きいとおもいます。
またIT業界での直接的な業務に関係することがなくても、間接的に活かせる点はあることが多いです。
とくに具体的な開発スキルなどよりもヒューマンスキルやマネジメントスキルなどの点は、IT業界以外でも活かせる経験として書き出しやすい点です。
客観性をもった内容とすること
職務経歴書の内容は客観性、論理的な内容を中心にします。
とくにIT業界への転職として考えたときは、客観性や論理的な内容を考えられることが重視されることも多いです。
職務経歴書に強みや自己PRにつながる点を盛り込むこともあり、そうした点が含まれることに問題はありません。
しかし中心として書く内容は職務経歴になりますので、簡潔に整理された事実が伝わるような内容としましょう。
未経験からのIT業界転職での職務経歴書の書き方
上記の考え方を踏まえて、未経験からIT業界転職時の職務経歴書の書き方を紹介します。
自分の場合もこれまでの転職活動でたいていこの書き方にならって記載しており、複数回の転職に成功しています。
具体的な内容面はひとにより異なってくるため情報はありませんが、基本的な書き方としてこのあたりを抑えておけば大きな間違いはないとおもいます。
未経験からのIT業界転職での職務経歴書フォーマット
職務経歴書のフォーマット部分における書き方ですが、まず大きなフォーマットとして編年体式かキャリア式かがあります。
それぞれの書き方の違いとしては、
- 編年体式=時系列、年次に沿った職務経歴
- キャリア式=キャリア、職務内容に沿った職務経歴
になります。
これはどちらもよいですが、未経験からのIT業界転職では社会人経験の浅い方が多いことから考えると編年体式でよいとおもいます。
ただし年次が浅くても、職務にばらつきがあったり、転職回数が多くキャリアが様々になる場合などはキャリア式のほうがよい場合もあります。
ただどちらの書き方でも職務経歴を書き出すときの時系列順としては、個人的には逆編年体式のほうがおすすめです。
未経験からのIT業界転職での職務経歴書ボリューム
また職務経歴書のボリュームですが、基本的にはA4用紙で1枚~2枚を目安にすることが適切です。
ある程度の業務経験があったり、転職回数が多かったりすると、ボリュームが増えがちですが、そこは不要とおもわれる点をバッサリ削ってボリュームを抑えるようにしたほうがよいです。
逆に年次が若い方などは書くことが少なくボリュームがないことも多いですが、最低でもA4用紙1枚分くらいのボリュームは欲しいところです。
自分の場合は転職回数が多く、どちらのケースも経験がありますが、
- ボリュームが出ないときには無駄に職務経歴を引き伸ばすよりは自己PR面や独学内容を増やす
- ボリュームが多いときは転職先に活かせる点が少ない経歴は一文で済ます
といった形でボリュームを整えていました。
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未経験からIT業界転職に成功する職務経歴書【考え方のヒント】まとめ
未経験からIT業界転職に成功する職務経歴書【考え方のヒント】のまとめです。
- 未経験からのIT業界転職における職務経歴書では、採用側の目線&職務経歴書でなにを伝えるかを考えること
- 採用側の目線として、時間のないなかでも確認しやすいフォーマット・見やすさ・すべての内容に細かには目を通されない・採用側が知りたいことが書かれていることを認識しておく
- なにを伝えるかとして、職務経歴のすべてを書き出す必要はない・転職先の業務につながる経験を書き出すこと・客観性をもった内容とすることを考える
- 職務経歴書の基本的なフォーマットとボリュームを抑えた書き方とする
職務経歴書の内容面でも、面接にのぞむうえでの書き方や未経験からIT業界で働くための独学を盛り込むなどのポイントもあります。
しかしまずは今回紹介した職務経歴書の考え方、書き方の基本を抑えれば、職務経歴書の準備で最低限困ることはないとおもいます。
未経験からのIT業界転職、職務経歴に書けるIT資格の参考情報はこちらでも紹介しています。
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