最近IT業界の働き方でジョブ型雇用という言葉を聞くけど、なにが違うのだろうと疑問なひと。

「IT業界で増えているジョブ型雇用って自分も対象になるのかな~。。。」

自分もニュース等で目にすることはありますが、自分とはあまり関わらない話かなともおもっていました。
調べてみた結果からは、今後ジョブ型雇用は広まるとおもいますが、すぐに自分たちにどうこう影響するといったひとは少数である状態が続くものとみています。
IT業界におけるジョブ型雇用とは
ジョブ型雇用とは
まず昨今広まっているジョブ型雇用という言葉ですが、これは欧米型の働き方で、ある仕事に対して適正のあるひとを結びつけるといった雇用形態です。
対して従来のひとに対して仕事を当てはめていくのがメンバシップ型雇用と呼ばれます。
違いとして基準を仕事にもつか、ひと(会社)にもつかのところになります。
ジョブ型雇用は基本的には専門性の高い仕事に対して、それを遂行できるひとを採用するといった形になります。
ジョブディスクリプション(職務記述書)という形で求められる仕事が明確化されていて、それを可能な人材が応募して働くといった流れです。
そのため専門性の高いスキル・知識が求められるエンジニア系の職種で増えてきているという状態です。
日本におけるジョブ型雇用の動き
昨今で目にしたり耳にしたりする機会が増えてきている通り、欧米型のジョブ型雇用ですが、日本でも徐々に増えてきています。
分野としては今後の成長分野となるデータサイエンス、AI、DX等に関わるところで多くなっています。
新卒採用でもジョブ型雇用を採用するケースはでてきているようですが、増えているとは言え日本で行われるケースはIT分野で力のある大手企業が中心です。
仕事にひとを当てはめるという内容だけだと仕事の幅もありそうにみえますが、ジョブ型雇用を採用するケースでもまだ一部でのみというのがほとんどです。
そのため今増えてきているジョブ型雇用のケースは専門性の高い高度人材に高報酬で採用するというものになっていて、資金力のある大手が取り組んでいる状態です。
ジョブ型雇用の対象者
上記でも少し触れましたが、ジョブ型雇用の対象者は高度な専門性を有する人材であることが中心です。
そのため未経験からのIT業界就職、転職者は対象外となります。
今後、雇用形態がジョブ型中心に移っていけば仕事の幅も広がり、高度人材以外にも広がるかもしれません。
しかし今のところはほぼ高度人材であることが必須のジョブディスクリプションになっているとおもいます。
新卒採用でも対象となるケースはありますが、それは高度な研究や勉強を経験したひとが対象です。
基本的には中途採用の考えが中心で、大手からのジョブ型雇用の採用ケースは増えていくとおもいますが、対象としてはまだまだ少数派と考えられます。
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今後のIT業界における雇用形態
ジョブ型雇用を調べてみて個人的な考えですが、今後はIT業界に限らずジョブ型雇用は一定の広がりはあるとおもいます。
ただしその広がりは大手から中心で一部を除いては緩やかなものです。
大きなところからジョブ型雇用を採用しはじめたのでニュース等でと挙げられますが、実際に採用情報等で「ジョブ型」や「成果主義」でみてみるとわかりますが数としてはまだまだ少数です。
ジョブ型雇用は企業としてもひとを抱えるリスクが減るため、コロナ禍の影響で若干広がりをみせる部分もあるかもしれません。
しかし従来の日本的働き方が急速になくなるかというと、それはあまり考えにくいです。
ジョブ型雇用を採用するには、その対象者だけでなく、給与、スキル、仕事、マネジメント等々企業側が対応しなくてはいけない部分も数多く、すぐにそれらの対応ができる企業は少ないとおもわれます。
積極的に取り組む大手を除いて、中小のIT企業ではまだまだジョブ型雇用の動きは少ない状態が続く可能性が大きいです。
ただこちらの記事にあるように大手が動きをみせて、その後徐々に中小でも動きがでてきて、ジョブ型雇用とメンバシップ型雇用のあわさったハイブリッド式雇用が少し広がっていくというのがメインの流れと考えています。
IT業界で耳にするジョブ型雇用【IT業界就職は変わる?】まとめ
IT業界で耳にするジョブ型雇用【IT業界就職は変わる?】のまとめです。
- ジョブ型雇用は仕事に対して適正のあるひとを結びつける雇用形態
- 日本では大手が中心で広がりをみせている
- ジョブ型雇用の対象者は高度な専門性を有する人材が中心
- ジョブ型雇用は一定の広がりはあるが緩やかなものと考えられる
基本的にはジョブ型雇用はまだまだ大手中心の小さな広がりで、すぐに影響ある方は少ないです。
とくに未経験からIT業界就職・転職を考えるひとにとってはほとんど影響ないことが多いかと。
ただし今後の広がりによって、長い時間をかけて新卒や未経験者にとっても影響する動きに拡大していくことは考えられます。
未経験からのIT業界転職、IT業界資格の参考情報はこちらでも紹介しています。
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