はじめて論文系の高度情報処理資格を受験しようと考えるひとのなかには、勉強の教材としてどんな書籍を選択するのがいいかなと悩む方がいるかもしれません。
「高度情報処理の資格をとりたいけど、勉強するのもはじめてでどんな本を選ぶのがいいのかな・・」
「論文が必要な情報処理試験ははじめてだから、参考になる本が知りたいな。。。」
こうした方むけに自分が論文系の高度情報処理資格を勉強したときの経験をもとに勉強におすすめの参考書籍とその考え方を紹介します。
当時ははじめての高度情報処理の受験でもあり、論文試験もはじめてだったのでいろいろと情報を調べていました。
そのなかで自分のようなはじめて高度情報処理の勉強をはじめるひとには、どんな書籍が教材として適しているのかと悩んだりしました。
その結果、複数の書籍を購入や借りて試しましたが、自分の勉強に有効で使いやすかったものからちょっと使いづらく合わないと感じるものまでピンきりでした。
書籍の利用が高度情報処理試験の合格に必須かと考えると、現在は書籍以外にも様々な教材があり必ずしも書籍を教材として利用しなくても合格は可能です。
ただしはじめて論文系の高度情報処理試験を受験するのであれば、やはり論文にもつながる文字情報を得られる書籍は勉強への有効度は高いものになります。
有効度の高い書籍を教材として活用することはそれだけで高度情報処理資格の合格に近づくための助けになるため、自分に適した書籍を選択し利用することは勉強をはじめる段階での重要なステップのひとつになります。
はじめて論文系の高度情報処理を勉強するための書籍教材の考え方
はじめて論文系の高度情報処理を勉強するにあたり、教材となる書籍を選ぶときに大事な考え方があります。
自分は上記通りはじめて高度情報処理の勉強をはじめるときに複数の書籍を購入しましたが、結局活用できたものとあまり使えなかったものにわかれました。
またせっかく書籍を購入し利用しても、自分の勉強に合わない書籍の場合、勉強時間に影響したり、勉強効率がわるかったりと逆効果となってしまうこともあります。
そのため論文系の高度情報処理試の勉強で利用する書籍を選ぶときには、自分にとってどんな教材が効果的かを考え、選別することが重要となります。
はじめて論文系の高度情報処理を勉強するうえでおさえるべき書籍のポイント3つ
はじめて論文系の高度情報処理を勉強するときの書籍の選択で、おさえるべきポイントは3つあります。
それが、
- 勉強しにくい点で利用できる書籍であること
- 繰返し教材として利用できる書籍であること
- 書籍以外の教材が利用しにくい内容であること
です。
はじめて高度情報処理の勉強をするときには、これらのポイントをおさえることでそれほど大きく自分の勉強との相性を外さない書籍を選別することができるようになります。
一方んでこれらのポイントを考えずになんとなくで書籍を選んでしまうと、書籍の当たり外れによってせっかく選んだ書籍が有効な教材にならなかったという結果になる可能性もあります。
結果、複数購入した教材のなかでものによっては勉強に有効活用できなかったものもあり反省したという経緯があります。
これらのポイントはすべてのひとに当てはまるものではないかもしれませんが、はじめての論文系の高度情報処理試験のための勉強ということであれば有効なポイントになる可能性は高いです。
勉強しにくい点で利用できる書籍であること
はじめて論文系の高度情報処理を勉強で書籍を利用するときには、自身が勉強しにくい点に対しての特効薬となる書籍を選ぶことが大事です。
書籍を勉強の教材として使うときに最も有効度が高いのは、勉強がしにくい点の助けとして書籍を利用するかたちであるためです。
逆に別に書籍を利用しなくても勉強を進められるようなところで書籍を利用しても、その有効度は低くなります。
たとえば論文系の高度情報処理試験をはじめて&独学で勉強するという観点で考えると、大雑把にみても午後試験のところで書籍を利用するほうが効果的なことが多くなります。
その理由として、午前問題は参考とする書籍がなかったとしても過去問題と不明点を調べるインターネット環境さえあれば、あとは自分だけでも勉強を進められ合格点くらいはなんとかなります。
反対に午後問題では過去問題だけがあっても勉強が進めにくく、問題への向き合い方や考え方などの情報がないと合格点に近づく勉強はなかなかできません。
またそうした情報は書籍以外のインターネット上などからは得にくい情報でもあります。
しかし勉強を進めるなかで、結果的にはほとんど利用していたのは午後試験に関する内容に絞られた書籍のみでした。
教材となる書籍を選ぶときは自分にとって勉強を進めづらい箇所はどこか、書籍の助けを借りたほうがよいところはどこかを考えておくことが大事です。
繰返し教材として利用できる書籍であること
書籍を勉強に有効に使うには繰返し教材として利用できる書籍であるかどうかも大きなポイントです。
書籍は1冊で完璧を目指せるものは少ないですが、もともと合格点という観点でみると試験では完璧100%の出来は必要ありません。
そのため無理に完璧を求めて複数の書籍を利用しなくても問題ありません。
大事なのは合格点となる60%のハードルを超えることです。
そう考えると書籍による細かい内容の違いや詳細の網羅具合よりも、むしろ勉強を繰り返すなかで有効に使えるかどうかのほうが重要になります。
たとえば何度読んでも考え方が身につかない、解説が頭に入ってこない、書籍の構成が何度も振り返っての利用がしにくい、問題にとられているページだけが多いといった書籍などです。
こうした書籍は結局勉強を進めるなかで使う機会がなくなり、結局その1冊を勉強に繰り返し活用して合格レベルになるというところまでの内容は身につきません。
それよりも回答の解説、問題の考え方などが丁寧、何度も繰り返すことで内容が身につく、2周3周と勉強に使えるような書籍のほうが結果的に活用する機会は多くなります。
勉強での繰返し利用がしやすく、内容を7割8割方身につけられる書籍を活用できれば、それだけで合格点を超えるのに近づくことになります。
書籍以外の教材が利用しにくい内容であること
論文系の高度情報処理の勉強で書籍を有効利用するには、書籍以外の教材が利用しにくい内容であることも重要です。
どういったことかというと、書籍以外でも利用できる教材がある内容の勉強であれば無理に書籍を利用する必要はないということです。
現在は書籍以外にも勉強に利用できる教材は多く存在します。
そのため書籍以外の教材を利用したほうがむしろ効果的だったり、書籍以外の教材で内容が充実していたりという可能性もあります。
たとえばインターネット上での試験に関するブログや解説サイト、過去問題、また有償、無償の動画教材など、勉強に利用できる教材は多く出回っています。
そのため書籍を利用しなくてもそれらの教材で事足りる内容であれば書籍を使わず勉強を進めても問題ありません。
論文系の高度情報処理は午前の択一問題、午後1の筆記、午後2の論文と試験内容が多岐に渡ります。
そのなかで午前問題は比較的学習量に比例して点数が伸びますが、午後試験は勉強をはじめてから内容を理解していくまでにいくつかのハードルや段階を踏むことが多くなります。
そうした午後試験のいくつかのハードルや勉強段階において、他の教材よりも書籍が効果的となる場面で活用することが大事です。
実際の論文を書く練習の段階までいけばわりと動画教材の解説などで事足りる部分も多くなりましたが、合格論文を知るために論文内容をまるまる確認できる教材というのは書籍しかありませんでした。
そのため論文試験の勉強をはじめる段階で、まずは合格論文のレベルを知るための場面で書籍を活用しました。
このように自分が勉強をするなかで書籍以外に利用できる教材がない、書籍以外の教材では勉強がむずかしいといったところで書籍を使うことが有効です。
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論文系の高度情報処理試験におすすめの書籍教材
ここから上記の考え方を踏まえたうえでの具体的なおすすめの書籍教材を紹介します。
それが、
- 合格論文の書き方・事例集シリーズ
- 情報処理教科書 高度試験午後II論述
- 情報処理教科書シリーズ
です。
この他にも書籍教材として有効度の高いものやよいものはあるとおもいますが、自分が利用したなかでのトップ3をその中身とあわせて記載します。
なおこれらの紹介書籍は基本的にはシリーズものですべての高度情報処理区分で存在するものになるため、自分がはじめて利用したのはITストラテジスト試験でしたがその他試験でも問題なく利用できます。
各試験区分ごとに書籍がでているということで教材としての信頼性も高く、実際に自分も後に勉強したプロジェクトマネージャ試験などでも同じ書籍を利用していました。
おすすめの3冊というかたちになりますが、個人としては今後他の高度情報処理区分を勉強するときにも基本的にはこの3冊を利用すれば書籍の教材としては問題ないと考えています。
合格論文の書き方・事例集シリーズ
こちらは論文系の高度情報処理における論文事例の記載が7割程度の書籍です。
実際の論文の記述をみれるという要素が大きく、それだけと考えると最初はあまり有効でないのでは?と感じるひともいるかもしれません。
実際解説的な内容はそれほど多くなく、これだけで論文試験のすべての考え方がつかむのはむずかしいかもしれません。
しかしそれ以上に実際の論文事例を多くみられるということの価値は高いです。
論文系の高度情報処理試験で唯一過去問題の回答が完全に見れないのが午後2の論文試験です。
過去問題の回答としてアップされる内容は一部の考え方のみで、そこから実際の論文内容は伺いしれないものになります。
また多くのひとは実際の論文を目にできる機会も少なく、それこそ周囲に経験者がいる状況などでないとむずかしいのが多くの場合です。
そうした意味で実際の論文事例を多く目にして、さらに合格論文、不合格論文のレベルを実際につかめるというこちらの書籍は有効度が高いものになります。
こうした点からはじめて論文系の高度情報処理を勉強するときにおすすめする書籍になります。
情報処理教科書 高度試験午後II論述
こちらは論文系の高度情報処理における論述の考え方などが解説されている書籍です。
特定の試験区分に限った内容ではなく、すべての区分が網羅されている書籍になります。
そのためこれ1冊でどの試験区分にも対応できることも助かる点です。
そのぶんひとつの試験区分への分量は専門書籍よりは少ないのが、見方によっては少しマイナスとなるかもしれません。
この書籍では午後2試験の論文の論述における考え方などが丁寧に解説されていて、はじめて論文系の高度情報処理を勉強するというひとにとってわかりやすい内容と解説になります。
高度情報処理試験の論文はわりと考え方やコツ、書き方のような要素をきちんとつかむことが合格につながる部分も多くあります。
そのため一度なにかしらの高度情報処理の区分で論文試験を突破できるようになると、それらの点もつかみやすくなりますが、最初はそうした点を理解・身につけるのが結構大変です。
論文試験の勉強をはじめるにあたって、手がつかない、どういった点を考えればいいかわからないなど、はじめて論文試験の勉強に手をつけるときに頭に入れておく内容としておすすめの書籍です。
情報処理教科書シリーズ
こちらは高度情報処理の各試験区分ごとの内容が網羅されている書籍教材です。
上記の論述書籍もシリーズとしては同じようですが、こちらは午前試験から午後試験までの全体の内容となっています。
はじめて論文系の高度情報処理試験を勉強するうえで全体を知るのに効果的なのと、内容量が多くこれ一冊で合格に問題ない内容がつまっています。
そのためこちらの書籍を繰り返し勉強して、中身がほぼ大丈夫というレベルになればまず合格できるといった教材になります。
試験全体で必要な情報がまとめられている点で助かりますが、とくに自分の場合は午後1試験での活用度合いが大きかった印象です、
午後1試験は論文試験以上にその試験の「考え方」の部分をつかめるかどうかの要素が合格にむけて非常に大きくなります。
その考え方の部分が一番丁寧に解説されている書籍がこちらでした。
はじめて高度情報処理を勉強するうえでの教科書的な書籍として利用効果が高いおすすめ書籍です。
はじめての論文系高度情報処理試験【おすすめ書籍とポイント】まとめ
はじめての論文系高度情報処理試験【おすすめ書籍とポイント】のまとめです。
- 論文系の高度情報処理の勉強で有効度の高い書籍を教材として活用することはそれだけで高度情報処理資格の合格に近づく
- はじめて論文系の高度情報処理試の勉強で利用する書籍を選ぶときには自分にとって効果的な書籍を考え、選別することが重要
- 効果的な教材となる書籍を選択するときのポイントはこれら3つ
- 勉強しにくい点で利用できる書籍であること
- 繰返し教材として利用できる書籍であること
- 書籍以外の教材が利用しにくい内容であること
- 論文系の高度情報処理の勉強をはじめるときにおすすめする具体的な書籍はこれら
- 合格論文の書き方・事例集シリーズ
- 情報処理教科書 高度試験午後II論述
- 情報処理教科書シリーズ
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