未経験から情シスで働くひとのなかには業務部門からの「情シスは使えない」という話を聞いて、情シスの仕事は理解されないのかなと考えるひとがいるかもしれません。
「情シスとして働きはじめることになったけど、社内で使えるとおもわれるような働き方をしていきたいな～。。。」
自分のこうした経験からも、情シスとして業務部門からの相談を受けられるようになってくると見方が変わってくるということを感じています。
情シスは使えないとおもわれること
業務部門が情シスを使えないと感じる原因
業務部門が情シスを使えないと感じる大半は、そのものズバリで情シスを使えていないことが原因です。
同じことを言っているように聞こえるかもしれませんが、「使えない」と「使えていない」には大きな壁があります。
「使えない」というのは使いようがない、使う場面がない、使う価値がないというものですが、「使えていない」とは使うことができていないというニュアンスです。
企業における情シスを考えたときに実際に情シスが本当に使えない、価値がないことしができないということはあまりありません。
しかし業務部門からみて情シス部門をうまく使えていないような環境だと、結果的に業務部門としては情シスは使えないという見方になってしまいます。
情シスが使えないと見られる影響
業務部門から情シスが使えないとおもわれること自体にそれほど影響はないし、気にしなくてもよいのではと考えるひともいるかもしれません。
しかし使えないと感じているものに対しては、仕事のうえで協力的になることはありません。
業務部門から情シスが使えないとおもわれている環境では、必ず業務部門と情シスでの溝や摩擦が生じることになります。
こうした状態になると情シスとしても仕事が進めにくくなったり、自分たちの価値を下げることにつながります。
すべてを理解し合える関係はなかなかむずかしいですが、可能な範囲で業務部門からも情シスが使える部門だという認識で溝や摩擦がない環境を作り上げることは重要です。
情シスが使えると感じられるための相談役の立場
情シスが業務部門からの相談役となること
業務部門からみて情シスが使えるものと認識されるには相談役となれることが重要です。
相談役とは言っても御用聞きになる必要はなく、なんでも屋になるわけではありません。
小間使いのような仕事を引き受けるのではなく、困りごとを解消するという相談役です。
情シスが業務部門からの相談役としてうまく機能すると、情シスには困りごとが集まり、それが解消されていくというサイクルができるようになります。
情シスが相談役になるための必要なこと
情シスがうまく業務部門の相談役になるためには、情シスが受け身の姿勢ではうまくいかなかったりします。
もともと業務部門から情シスへの相談というルートがある企業などでは問題ないかもしれません。
しかし業務部門が情シスを使えないと感じているような環境で、積極的に情シスに相談をしてくるようなことはまずありえません。
そのためまずは相談役として相談を受けるという形ではなく、相談を引き出すくらいの攻めの姿勢が必要になります。
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情シスから業務部門への攻めの姿勢
情シスが業務部門の相談役となるためのには攻めの部分が重要になってきます。
情シスが攻めの姿勢をとるとなるとDXなど大規模な動きを浮かべることが多かったりします。
そうした企業のトップダウンや全社に渡る大掛かりな仕掛けの動きも情シスとして必要な点ですが、業務部門に近い形の細かな提案というのも大事な点です。
むしろ時間や工数を大きくかける必要はなく、業務に直結し効果のみえるもののほうが、業務部門の立場としては価値がはかりやすかったりもします。
たとえ大きな攻めの動きではなかったとしても、そうした細かな提案などを積み重ねていくと、徐々に業務部門のほうからもこんなことはできるかという相談がでてくるようになります。
「情シスは使えない」話を情シスから解消するためにまとめ
「情シスは使えない」話を情シスから解消するためにのまとめです。
- 業務部門が情シス部門をうまく使えていない環境では「情シスは使えない」という見方がでてくる
- 情シスが使えないとおもわれている環境では業務部門と情シスでの溝や摩擦が生じ、結果的にマイナスにつながる
- 情シスが業務部門からの相談役としてうまく機能すると情シスに困りごとが集まり、解消されていくサイクルができる
- 情シスが業務部門の相談役として機能するためには相談を引き出すくらいの攻めの姿勢が大事
未経験から情シスとして働くうえでの参考情報はこちらでも紹介しています。
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