IT未経験の初心者だけど、今後に向けてITの勉強をしていきたいということでIT資格の取得を検討しているひとがいるかとおもいます。
「経験が浅いのでIT資格の勉強をしてみようとおもうけど、ITはいろいろな分野があって初心者にはなにを勉強すればいいかわからないな~。。。」
ただITの資格はちょっと調べてみると数や種類が膨大だったり、分類や名称がわかりにくかったりで、未経験や経験がないなかだとどの資格から勉強すべきかわからなかったりします。
IT資格は公的資格、民間資格の区分け以外にも分野別に資格がわかれています。
そのため初心者や経験が浅いときには、まずは自身が力をいれたい分野ややってみたい仕事などを検討したうえで勉強するIT資格を決めていくのがおすすめです。
初心者がIT資格の勉強で考えること
IT資格を勉強する目的
まず初心者の方がIT資格の取得を検討するときに大事なのは、目的を決めることです。
「就職のため?」「スキル・知識を得るため?」「学習機会を有効に使うため?」などなど。
自身がなんのためにIT資格の勉強をしてみようと考えるかで、目的が定まると勉強すべきIT資格の分野も定まってきます。
IT資格勉強の方針決め
目的が定まったら、そこからIT資格を勉強していく方針を決めていきます。
方針は具体的な取得を目指すIT資格、勉強時間やスケジュール、勉強方法などの部分です。
まずは目的に合致する分野からIT資格が決まっていきます。
初心者向けのIT資格という観点でみると、資格の種類は大きく総合的分野と専門的分野にわかれます。
このあとで具体的な資格も紹介していきますが、自身がどういった資格を勉強していくかを決めたうえで進め方の方針を検討していきます。
初心者向けIT資格のとらえかた
この先で初心者や未経験の方むけにおすすめするIT資格を分野別に紹介していきます。
基本的には初心者でも取得、勉強がしやすいところで、IT業界でもある程度の知名度はあるものを中心にしています。
まずはITの勉強はじめ、IT資格の入門といった認識で検討するのがおすすめです。
初心者向けのIT資格は取得の価値という意味ではそれほど高い期待はできないかもしれません。
しかし自分の経験からも初心者のうちにはIT資格という形で取得できるものが多少の自信にもつながったり、全く評価に値しないというものではありませんので検討する価値は十分あるものだとおもいます。
初心者におすすめの分野別IT資格
ここから初心者におすすめする分野別のIT資格を、大まかにITにおける分野を以下のように分類して紹介していきます。
- 総合系
- 運用系
- ネットワーク系
- セキュリティ系
- クラウド系
- インフラ系
- データベース系
- Web系
それぞれの分野で初心者向けのおすすめの資格を紹介します。
なお初心者におすすめする分野としては、まずは興味のある分野という視点で選択するのが一番です。
総合系
こちらはITに関する総合的な知識を学習するタイプの資格です。
この分野で初心者におすすめする資格はこちらの2つです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者
ここでは情報処理技術者試験をあげていますが、基本的に情報処理技術者資格は高度情報処理資格以外は総合的な資格になります。
その他にも総合的な分野の資格はありますが、国家資格の知名度やコスパなどからこれらを推しています。
なおIT業界への就職や仕事などを検討しているのであれば、基本情報技術者からの勉強がおすすめです。
運用系
こちらは主に運用に関する分野の資格です。
この分野で初心者におすすめする資格はこちらの2つです。
- ITIL Foundation
- CompTIA A+
これらはそれぞれITサービス、システムの運用に関する民間資格です。
運用系の資格は意外と種類が少なく、入門レベル資格となるとさらに少なくなります。
知名度的にはITILのが高く、CompTIAは総合系に近い面もありますので、より運用系に特化して初心者の方が勉強するのであればITILのほうがおすすめです。
ネットワーク系
こちらは主にネットワークに関する分野の資格です。
この分野で初心者におすすめする資格はこちらの2つです。
- CCT
- CCNA
これらはどちらも「Cisco Certified Network Associate」というCisco認定資格というものです。
Ciscoは世界的なネットワーク機器メーカーです。
CCTはより入門的な資格となり、IT関連、ネットワーク関連の仕事を検討するのであればCCNAを目指すのがおすすめです。
セキュリティ系
こちらは主にセキュリティに関する分野の資格です。
この分野で初心者におすすめする資格はこちらです。
- 情報セキュリティマネジメント試験
こちらは情報処理技術者試験のひとつで、スキルレベル2(ITパスポートと基本情報技術者の間)に位置する資格です。
セキュリティ分野は各分野のなかでもセキュリティ分野の資格が用意されていることが多くなります。
ただそれらの資格は各分野の基礎知識の習得後に勉強するのが適しているため、初心者から勉強をはじめるにはこちらの資格をおすすめします。
クラウド系
こちらは主にクラウドサービスに関する分野の資格です。
この分野で初心者におすすめする資格はこれらです。
クラウド系の資格はベンダに紐づく資格も多く、クラウド全般よいうよりはサービスに特化した内容のものが多くなります。
- AWS認定 プラクティショナー
- GCP Associate Cloud Engineer
- Microsoft Azure認定 Azure Fundamentals
- CompTIA Cloud+
AWS認定はAmazon、GCPはGoogle、Microsoft Azure認定はMicrosoftがそれぞれ認定するベンダ資格です。
それぞれシリーズものでより上位の資格が存在し、紹介しているものは入門向け、基礎知識といったレベルの資格になります。
資格のレベルとしては入門レベルですが昨今注目度は高い分野で、サービスレベルで方針が決まっているのであればおすすめの資格です。
CompTIA Cloud+はCompTIAが運営する民間資格で、他とは少し種別が異なり特定のサービスではなくクラウド全般に関する内容の資格です。
インフラ系
こちらは主にインフラに関する分野の資格です。
この分野で初心者におすすめする資格はこちらの3つです。
- Linuc-1
- Lpic-1
- MCP(終了予定)
ここであげているのはインフラのサーバ関連の資格になります。
Linuc、LpicはLinux、MCPはMicrosoftのWindows系の認定資格です。
Linux系はLinucが日本独自、Lpicが世界共通という枠組みの試験になっていて、今のところはそれほど大きな差異はなさそうなので初心者の方はどちらでもそれほど気にせずによいとおもいます。
MCPは単体ではなくいろいろな資格に細かくわかれていて、その中にWindowsServer系もあるといった形です。
データベース系
こちらは主にデータベースに関する分野の資格です。
この分野で初心者におすすめする資格はこちらの2つです。
- OracleMaster Bronze
- OSS-DB Silver
OracleMasterは日本オラクル社が運営、OSS-DBはLPI-Japanが運営する民間資格です。
OracleMasterはOracleデータベースに関する管理、SQL文法など、OSS-DBはオープンソースデータベースに関する知識・技術などが内容になります。
どちらも資格はシリーズものとなっていて上位資格があり、初心者の方はまず入門向けのこちらの資格を勉強することが多くおすすめです。
Web系
こちらは主にWebに関する分野の資格です。
この分野で初心者におすすめする資格はこれらです。
- アドビ認定アソシエイト(ACA)
- Webクリエイター能力認定
- Webアソシエイト
Web系はそのなかでもさらに分野がわかれ、Web制作、Webディレクション、Webマーケティングなどの多岐に渡ります。
そのためここであげているものは場合によっては目的や方針とずれている可能性もあります。
ACAはアドビの認定資格でWeb制作で使用頻度の高いPhotoshop、Illustratorに関する基礎の内容になります。
Webクリエイター能力認定はWeb制作におけるHTML等のマークアップスキルに関する内容です。
Webアソシエイトはシリーズものの入門資格でWebリテラシ、制作全般の基礎に関する内容です。
その他資格も多く存在しますので、初心者の方はさらにWebのなかでの分野をしぼれてから勉強する資格を決めていくのがおすすめです。
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【初心者の挑戦に最適】8つの分野別おすすめIT資格紹介まとめ
【初心者の挑戦に最適】8つの分野別おすすめIT資格紹介のまとめです。
- IT初心者は自身が力をいれたい分野・やってみたい仕事などを検討したうえで勉強するIT資格を決めていくのがおすすめ
- IT初心者がIT資格を勉強するときは目的、方針を決めてなんの資格を勉強するかを検討していくこと
- 初心者におすすめする分野は自身が興味のある分野を選択するのが一番大事
IT未経験や初心者から初心者におすすめのIT資格を勉強したからといって、すぐに仕事につながるということは少ないかもしれません。
しかしIT資格は取得すると形のあるアウトプットとして無駄にはなりませんし、その分野での勉強を深堀りしていくための最初のきっかけとしては価値のでるものです。
未経験からのIT資格の勉強についての参考情報はこちらでも紹介しています。
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